龍潭寺(彦根市)概要: 弘徳山龍潭寺は滋賀県彦根市に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。龍潭寺の創建は平安時代初期の天平5年(733)、名僧として知られる行基菩薩によって開かれたのが始まりと伝えられています。元中2年(1385)、宗良親王(後醍醐天皇の皇子)が中興し遠江国引佐郡井伊谷郷の領主だった井伊氏から庇護されることになりました。慶長5年(1600)、井伊直政が佐和山城主となった際分寺し現在地に昊天禅師(大本山妙心寺第97世)を招いて改めて開山し、以来、歴代彦根藩主から庇護されます。
龍潭寺山門は入母屋、桟瓦葺き、一間一戸、四脚門、袖壁潜戸付。大洞観音堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行3間、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、花頭窓付。境内にある庭園は昊天禅師が作庭したもので、以後、龍潭寺には園頭衆寮(造園大学林)が創設され、造園学校の祖と云われています。山号:弘徳山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦如来。
龍潭寺の文化財
・ 龍潭寺方丈襖絵(伝森川許六筆)−江戸時代−彦根市指定文化財
・ 庭園(東庭)−江戸時代−彦根市指定天然記念物
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