長久寺(彦根市)概要: 長久寺の創建は長久2年(1041)、勅願により善応(高野山の学僧)が開いたのが始まりと伝えられています。後三条天皇の帰依や真言密教の道場として寺運が隆盛し最盛期には現在の彦根市の半分の寺領を領し湖東三山(百済寺・金剛寺・西明寺)や比叡山延暦寺とも同等の勢力を持っていたそうです。
永平7年(1510)の六角・京極氏、元亀2年(1571)の織田信長の兵火により多くの堂宇が焼失し衰退します。江戸時代に入りると彦根藩主から庇護され再興、寛永6年(1629)には彦根藩家老庵原主税助朝真により本堂(観音堂:入母屋、銅板葺、元茅葺、桁行3間、梁間3間、向拝1間、滋賀県指定文化財)が造営されています。
又、寺宝として「番町皿屋敷」のお菊が所有していたと伝わる6枚の皿とお菊慰霊供養寄進帳を所蔵しています。
長久寺の文化財
・ 長久寺本堂(観音堂)−寛永6年−滋賀県指定文化財
・ 木造毘沙門天立像−平安時代−彦根市指定文化財
・ 木造不動明王立像−平安時代−彦根市指定文化財
懸造を簡単に説明した動画
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