初田家住宅(大津市)概要: 初田家住宅は滋賀県大津市中央2丁目に屋敷を構えている古民家建築です。初田家住宅は江戸時代末期に建てられたと伝わるもので木造2階建、切妻(越屋根付)、平入、桟瓦葺、桁行9.1m、建築面積121u、外壁は正面が真壁造白漆喰仕上げで1階は格子戸が嵌め込まれ、妻面は大壁造で板壁が張られています(側面は防火、延焼を防止する為に軒下も白漆喰で仕上げられています)。内部は向って左側が通り庭で、中央から右端が居室部となり5室が配されています。敷地背後には同じく江戸時代末期に建てられた土蔵2階建、切妻、桟瓦葺、白漆喰仕上げ、建築面積28.61uの土蔵が配置され、敷地を囲うように高板壁(木造高塀、桟瓦葺、建築長さ9.18m、真壁造、上部白漆喰仕上げ、下部板張り)が建てられています。初田家住宅の主屋、土蔵、塀の3棟は江戸時代末期に建てられた町屋建築の遺構として貴重で「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成22年(2010)に国登録有形文化財に登録されています。
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