洞寿院(長浜市)概要: 塩谷山洞寿院護国禅寺は滋賀県長浜市余呉町菅並に境内を構えている曹洞宗の寺院です。洞寿院の創建は応永13年(1406)、如仲天ァ禅師(信州の名族海野家一族出身、能登総持寺第11世梅山聞本の弟子)が開いたのが始まりされ、曹洞宗の中本山の道場として寺運が隆盛しました。
又、如仲禅師縁の寺院(静岡県袋井市久能:東陽庵)が幼かった時代の徳川家康の危機を救った事から、歴代徳川家から庇護され2代将軍徳川秀忠より寺領30石が寄進され寺紋には徳川家の家紋と同じ葵の紋を掲げる事が許されました。寛永年間(1624〜1645年)、寛文年間(1661〜1673年)、嘉永3年(1850)に火災により大きな被害をこうむりましたが、その都度再建再興されています。
現在の洞寿院本堂は文久3年(1863)に造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行9間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山門は18世紀中頃に造営されたもの、切妻、銅板葺き、一間一戸、四脚門。建保4年(1216)に製作された木造観音菩薩立像が大変貴重な事から昭和34年(1959)に国指定重要文化財に指定されています(木造観音菩薩立像は近隣にある東林寺境内の洞寿院観音堂に安置されています)。山号:塩谷山。院号:洞寿院。寺号:護国禅寺。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦三尊。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-余呉町教育委員会
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