素盞鳴命神社(長浜市)概要: 素盞鳴命神社は滋賀県長浜市上野町に鎮座している神社です。素盞鳴命神社の創建は江戸時代初期の慶長17年(1612)に岡本神社(滋賀県長浜市小谷丁野町)から分霊を勧請したのが始まりと伝えられています(現在の岡本神社の祭神は大山咋命ですが、江戸時代後期に編纂され明治3年:1870年に刊行した「神社覈録」によると素盞鳴命)。
一方、境内にある老藤は慶長4年(1599)神社建立の際に植えられたと伝えられています。古くから神仏習合し牛頭天王社などと呼ばれてきましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により社号を「素盞鳴命神社」に改められています。境内にある老藤(ノダフジ)2株は推定樹齢約400年、長さ約40m、根周り2m、貴重な事から昭和44年(1969)に長浜市指定天然記念物に指定されています。
境内には佐々木道誉(京極高氏:南北朝時代の北朝方の有力武将)が建立し、足利尊氏が奉納したと伝わる宝篋印塔があり歴史が感じられます(隣には鎌倉時代のものとされる五輪塔が建立されています)。素盞鳴命神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行3間、張間2間、外壁は真壁造板張り。本殿は一間社流造、銅板葺き。中門(神門)は向唐門、一間一戸、銅板葺き。祭神:素盞烏命。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-浅井町教育委員会
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