舎那院(長浜市)概要: 勝軍山舎那院は滋賀県長浜市宮前町に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。舎那院の創建は弘仁5年(814)、弘法大師空海が開いたのが始まりと伝えられています。永承年間(1046〜1053年)には源義家が東夷征伐の戦勝祈願を行ったとされ、長浜八幡宮の別当寺院である新放生寺の子院として影響力を持ちました。
戦国時代の兵火により多くの堂宇が焼失しましたが、天正年間(1573〜1592年)に羽柴秀吉により再興されました。明治時代初頭に発令された神仏分離令により長浜八幡宮の仏式が廃され、舎那院以外の別当寺院は全て廃寺となった為、多くの社宝や寺宝が集められました。現在でも絹本著色三月経曼荼羅図や木造阿弥陀如来坐像など多くの文化財を所有しています。舎那院護摩堂は室町時代後期に造営されたもので、木造平屋建て、寄棟、檜皮葺、平入、桁行3間、張間3間、外壁は真壁造板張り、昭和58年(1983)に滋賀県指定文化財に指定されています。山号:勝軍山宗派:真言宗豊山派。本尊:愛染明王、阿弥陀如来。
舎那院の文化財
・ 絹本著色三月経曼荼羅図−鎌倉時代−国指定重要文化財
・ 木造阿弥陀如来坐像−平安時代後期−国指定重要文化財
・ 木造愛染明王坐像−鎌倉時代−国指定重要文化財
・ 護摩堂−室町時代−滋賀県指定文化財
・ 絹本著色不動明王像−室町時代−滋賀県指定文化財
・ 素文啓−平安時代後期−滋賀県指定文化財
・ 絹本著色愛染明王像−室町時代−長浜市指定文化財
・ 絹本著色十六羅漢像−室町時代−長浜市指定文化財
・ 木造薬師如来坐像−平安時代−長浜市指定文化財
・ 金銅透彫幡−室町時代−長浜市指定文化財
・ 舎那院文書−長浜市指定文化財
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